バウムクーヘンと言ってだれもが想像するのが年輪の形…
でも、年輪の形になっていない板状に焼き上げたバウムクーヘンもあるんです。
僕がこのバウムクーヘンに出会ったのは、いつもお世話になっている新宿の伊勢丹「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」さんの店頭です。
実は店内を見渡してみると色々なバウムクーヘンがあるんですよね~
ドイツのお菓子が好きな方は、ユーハイムやツッカベッカライカヤヌマでも取り扱ってますので、チェックしてみてください。
バウムリンデってどんなもの
板状に焼き上げたバウムクーヘンって、ミルクレープみたいなもの?と想像力豊かな方なら思いますよね。
僕の見解もまさしく同じです。
実際のバウムリンデはミルクレープをもっとぼやっとした感じになっていますが、バウムクーヘンの生地とマジパンが重ねてあって、それが層になっていますので、ミルクレープと非常に似ています。
バウムクーヘンの生地が板状に焼き上げただけで、なんで商品になってしまうのか。
それはマジパンが挟まっているからなんです。
これだけでかなり味が変わってきます。
マジパンとは
バウムリンデを語るには、切り離せないマジパン。
マジパンが入ったことで、非常にまろやかな舌触りに変身します。
名前にパンが付いているので、パンの仲間?と思うかもしれませんが、小麦粉などは使わず、砂糖とアーモンドで作られた餡子のようなお菓子です。
成型がしやすく、お菓子の飾りなどで使われることも多いです。
以前の記事で紹介したウェディングケーキのバラはマジパンで出来ています。
色を付けないと、アーモンドの色をしたジャガイモみたいな感じですが、赤や緑色を付けるとこんなにキレイになります。
マジパンだけで食べると、やっぱりアーモンドの味がしますよ。
※ホレンディッシュカカオシュトゥーベでは、基本のバウムクーヘンにもマジパンが入っています。
バウムリンデを食べてみる
せっかくのおしゃれな包装で開けるのが残念ですが、食べるためには空けないとダメですね。
丁寧に開けてバウムリンデをお皿に出します。
バーンっと♪
真四角の板状に焼き上げられた層が幾度にも重なっています。
この時、その見た目と同時にバニラの甘い香りがプーンっと…何とも言えない高揚感。
とても幸せな気分に浸れます。
もちろん、中まで層が続いています。
シンプルで上品な味のバウムクーヘンにマジパンが加わるとこんな味になるんだ!という感じの優しい甘さが口の中に広がります。
ずーっとそのまま食べていたくなるような、飽きの来ないお味です。
すこしアルコールが効いている感じもありますが、小さい子が食べたら絶対に大好きになると思います。
こんなことする人いるかなーとおもって層をぺろりとめくって食べようと挑戦。
マジパンとバウムクーヘン生地のところでキレイに分けたところ、バニラビーンズが沢山顔を出しました。
このバニラビーンズがバウムリンデのポイントです。
最後にひとこと
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベの中で一番をどれにするかと聞かれたら、このバウムリンデを選ぶくらい僕の中では大ヒットした商品です。
定番の年輪型のバウムクーヘンにもっとしっとり感、もっとふんわり感、そしてバニラの香り、アーモンドのまろやかさが加わった手土産にも自分用にもオススメの一品です。
おしまい。