みなさんは宝くじを当てたことがありますか。
一等を当てると3億というお金をもらうことが出来ます。
二等でも何千万円でしょうか。
年間30人ほどの億万長者が宝くじから生まれています。
宝くじが当たったらあんなことがしたい。こんなことがしたいと思った夢。
その夢への扉が開きます。
どうも、はやひらです。
念願かなってやっとのことで『億男』を読むことが出来ました。
仕事帰りの電車の中、駅のホームにでかでかと貼られている広告。
本屋大賞ノミネート!15万部突破
本屋大賞って本屋さんが選んだ「一番売りたい本」だそうです。
本を読むプロ、本屋さんが選んだ本ってどんな本なのでしょうか。
億男の作者 河村元気さん
この方、映画を製作されたりしてクリエイティブな活動をされている方です。この億男を書く前に「世界からネコが消えたなら」という作品を出していて、そちらはその映画で表現するのは難しいものということで、ネコ=自分が消えていった世界を表現しています。
この億男はその話を書いている中で、お金と幸せについて書くだけでも、一冊の本になると思い、そのまま本として出してしまいました。
映画プロデュ―サーとしては、東宝にて『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』などの映画を製作。
見た目も面白いことを考えそうなタイプだなーと思ってしまう素敵な男性です。
億男のあらすじ
この話は、なにも取り柄のない男性がお金と幸せについての答えを探すお話です。
あるとき、弟の借金の肩代わりをし3000万円の借金することになってしまった一男。その借金を一人で何とかしようとして、家族からも見捨てられ、昼は図書館、夜はパン工場で朝まで働く日々を暮らしています。
その男の唯一の楽しみである愛娘との食事の後にかった宝くじが大当たり。
借金地獄から一転、一気に億万長者になってしまいます。
が、そんないきなりの変化に耐えられない一男は、ネットで探した宝くじ当選者の不幸な人生を真に受けて、当選金をどうすればいいのかに頭を悩ませます。
そんな一男の頭の中に学生時代の唯一の親友、九十九の名前が浮かびます。
当時、3億円がちっぽけに感じるほど資産を持っていた九十九。
久々に再開した一男から3億円、そしてお金と幸せについて質問されたその次の日、なんと3億円と共に一男の前から消えてしまいます。
突然、目の前から消えた大親友に戸惑う一男。
とられた3億円を取り返そうと、元九十九の同僚であり、今の九十九を知っている4人に会いに行きます。
そこで見て感じて色々なことを体験した一男。
なかなか見つからない九十九、そして別居中の家族から別れの一言を言われ、疲れ果てた一男の前に九十九が表れます。
一男の前に帰ってきた九十九と3億円。
お金と幸せの答え探しの旅の最後に一男が見つけたものとは。
あなたはほんとにお金が好きですか?
本書を読んで私が一番印象に残ったことは、お金のことが好きだと思っていた自分がお金の重さも知らない。
書いてある人の名前も知らないということです。
本書の中ではお金の重さというのが出てきます。
自分の好きな女性の誕生日、好きな食べ物、身長は知っているのに、お金のことになると知っていることが少ないことに気づきます。
あれ実はお金が好きなのではなく、その価値というのが好きなのかなって思うくらい。
そうなるとお金の存在自体が価値なので、何か自分のやりたい事、ほしいものの価値によってお金の価値もかわってくるよなって感じです。
非常に奥が深い。
1000万の貯金を一気に使ってしまった過去
宝くじが当たって何億円を一気に使うぞー!!
という大きな額ではありませんが、私も一回1000万円のお金が入ってきたことがあって、そのお金を半年で全部使ってしまったことがあります。
半分はギャンブルみたいな投資に、そして半分はたべものと勉強に・・・。
ホントにあっという間、そして残ったものは何もない。
ただ残ったものはローンだけ。。。
何億円もあってお金持ちで、そして、周りにいる人の目当ては自分のお金なんだという疑いの気持ちをもつとこまでは行きませんが、この時はほんとにお金を使うことに幸せを感じていました。
なにかすごい力を与えられたスーパーマンみたいに。
その後、普通にためたお金で行ったセミナーの方が何倍も身になっていることか。。。
お金があると価値が薄まり、お金がないと価値が濃くなるものもある。
お金持ちになる前にぜひ読んでほしい本
この本は大きなお金を得る前に読んでほしい。
お金を持ってしまうとほんとに人は変わります。
なぜあんなに気持ちが大きくなるのかわかりませんが、ちょっとだけ怖いもの知らずに大変身。
でも、実際は何も変わっていないんですけどね。
そんなお金を持った時の様子を少しでも第三者的な目線で見ることが出来るようになるかもしれない。
そして、もっと手に入ったお金を有意義に使うことが出来るようになるかもしれない。
「億男」はそんな本です。
感じること、思うことは人それぞれです。
たったの二時間、時間が許されるなら、ぜひ読んでほしい一冊です。