部下が言うことを聞いてくれない。と思った時に”マンガでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」”がおすすめ

新学期を迎え、本格的に仕事がスタートしてきているころでしょうか。

自分は「管理職だ」「将来管理職になる」という方にぜひ読んで頂きたいマンガがあります。

たかがマンガ、されどマンガ、日本のマンガ文化は素晴らしいと言われますが、ほんとにすばらしいです。

今回おすすめしているマンガは管理職の方にピッタリのマンガ

”マンガでわかる Dカーネギーの
「人を動かす」「道は開ける」”

です。

 

もちろん、主婦の方や学生の方にもお勧めできる内容となっていますので、読んでほしい方は人間関係に少なからず悩んでいる方となりそうです。

物語概要

このお話の物語は、一人の女の子 こずえが芸妓さんの世界に飛び込んでいくところから始まります。

初めは女子学生と言えばこんな子というような、自分の気にくわないことに対して愚痴しか言わなかったり、礼儀がなっていなかったりの子でしたが、話の終盤になり、芸妓さんの世界を学んでいくうちにどんどんと成長していく、そんな話が描かれています。

芸妓

そして、その姿に引っ張られるように実家の後を継いだ怠け者の兄貴 悦郎がすこしずつですが、積極的に行動するよう成長していきます。

人はなぜ行動するのか、その人にとっての行動原理は何なのか。それらを理解して初めてその人に動いてもらうことが出来ます。

また自分の中の行動原理もしかり、行動する前にその行動がもたらす結果を気にしてしまうのは当たり前で、多くの人はその行動をした結果どうかるかを気にしすぎるあまり行動に移せなくなってしまいます。

でも、その悩みの正体と自分の人生の時間を考えた時にどちらが重要なのか、また人を動かすで教えられたことを考えるとさらに一歩踏み出しやすくなります。

そんな気付きを与えてくれる一冊です。

人を動かすにはその人を理解することが必要

 

話の初めの頃、芸妓の世界に入りたてのこずえを襲う二つのきっかけ。

①接待の場での先輩のいじめ

②お稽古に参加しても見学しかさせてくれない

この二つのきっかけをこずえは大きく成長することになります。

①接待の場での先輩のいじめ

はたから見たら先輩の方が悪いのかもしれない。でもそれはあくまでも自分自身の見方であり、相手から見たらまったく別のものに見えるのかもしれない。

例えば、遅刻常習犯もいじめっこもその行為自体が悪いのは知っているが、注意されてもなぜ辞めないかというと、どこかで自分を正当化している理由があるからに他ならない。

謝る

誰でも自分を人から認められたい、自分は特別な存在だと思いたいと思っている。そんな相手の気持ちを察し、そして相手の気持ちを満足させながら改善策を提示する。これが相手を動かす基本原理ということになる。

人が変わるのはその人自身が変わろうと思うしかなく、周りからいくらあれこれ言っても変わらない。だからといって周りから何もしないのではなく、相手がなぜその行動をしているのか、なぜしないのかを考えて相手の欲求を満たすような選択肢を与えて、次の行動へ進ませることが重要なんではないかと思います。

②お稽古に参加しても見学しかさせてくれない

ここも初めはこずえの視点からしか見ていなくて、なんだこの先生は!

って思ったものです。でも話を読み進めていくとこずえの方がなっていなかったと読んでいて反省しました。

場面は先生が部屋に入ってきて挨拶するところになるのですが、こずえは自分がいま行っている作業をしながら挨拶をしてしまいます。そこを先生が気付き、挨拶も返さない。そして、舞台稽古もさせないという結果をうんでしまいます。

なにがいけないんだろう。どうすればいいんだろう。

そんなことを考えていたこずえに夜の接待の後に聞かれた質問。

「芸妓の仕事って何をすること?」

この質問に対するこずえの回答がそのまま先生に相手にされなかった理由へとつながります。

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相手を楽しませることが芸妓の仕事にも関わらず、相手の名前も好きなものも覚えていない。そして、接待の場では自分が楽しむことに精一杯。根本的な心のあり方が間違っていたことに気づいたこずえは、そこから相手に関心を向けることの重要さを理解します。

仕事の一場面でも、仕事をしながら相手の話を聞いていることはありませんか?もしこれを自分がやられたらどうでしょうか。相手が動いてくれない理由、今一度そこを見直すキッカケになるかもしれません。

人の行動を鈍らせる悩みを解消すれば道は開ける

人が何かをしようと思った時にぶち当たるのが未来への不安である。

こうなったらどうしよう、こんなことが起こったらどうしよう。起こりそうなことをほとんど起こらないけど、起こるかもしれないことを人は考え出します。

そしてそうなるともう歯止めが効かなくなります。

じゃあ、そんな悩みの湧き水を止める方法は何かあるの?ということですが、それは最悪の事態を考えそして、それに耐えられるような準備をすることです。

考える

わるい結果をなった場合でも最悪の事態に耐える準備をしていれば、そんなものか。とどんな結果になったとしても受け入れることが出来ます。

正直、準備することは必要です。でもそれによって時間を失い、そして何もできなくなるのは勿体ない。

何がないから不安よりも、これだけやったから大丈夫という既に行ったもの、自分の中にあるものを探した方がより次の行動がいいものになる。

人は不安になるとマイナスの見方をしがちですが、その傾向を意識してあるものを探すように心のあり方を変えることでもう一歩、二歩と前に進めるようになるのかもしれません。

”マンガでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」”のまとめ

なんども読みたい。そして伝えていきたい。人と一緒にそして毎日を楽しく生きるために読んでいきたい一冊。

この話の中で悦郎と市子さんが結局どうなったのか、恋の行方はというところがメインではないため、多くは語られてはいませんが、きっと二人はその先もうまくいっているんじゃないかなと思います。

妹のこずえが芸妓の道を歩んだところから始まった物語ですが、結局は周りの人々をも変えてしまった。この本書で語られていることは影響を与える必要のある立場の人にとっても非常に多くの気づきをあたえてくれるものかと思います。

昔、マンガ版ではない「人を動かす」を読んだことがありますが、マンガにしてそしてキャラクターも登場したことにより、より内容を自分自身に落とし込むことが出来ました。

 

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